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ラインスタンプ制作者向け確定申告のやり方と所得税の説明【税金】

大和田
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※一年以上前の記事です。
※素人です。

LINE Creators Marketというシステムのおかげで、プロとして活動していなくてもイラストを描ける人がお金を稼げるようになりました。
その中には学生の方もいるかと思いますので、そういった方に向けての税金と確定申告の話。

稼いだお金には所得税がかかります

所得税(しょとくぜい)とは、担税力の源泉を、所得、消費及び資産と区分した場合に、所得に対して課される税金のこと。

所得区分
・利子所得
・配当所得
・不動産所得
・事業所得
・給与所得
・退職所得
・山林所得
・譲渡所得
・一時所得
・雑所得

所得といってもお金の手に入れ方(担税力の源泉)は様々ですので、それに合わせて上記10の区分に分け、税金の掛け方を変えています。
これは同じ金額を手に入れたとしても、稼いだ方法によって税率の掛け方を変えないとまずいからです。
例えば、老後の蓄えに使いたい退職金は会社に長く勤めていればほとんど税金を払わなくても良くなっています。(30年同じ会社で働いたら退職金を1,500万円貰っても税金は0です)

ラインスタンプによる稼ぎ(所得は)どれに区分される?

事業的規模と判断されるほどのものがあれば『事業所得』に該当しますが、基本は『雑所得』にあたると思います。
しかし、話によるとクリエイターズマーケットに登録する際に事業規模を自分で選ぶらしいので、そこで選んだ物に従うのが一番正しいでしょう。

雑所得の計算方法は、収入-経費=所得です。

収入はラインさんがクリエイターに払った金額のことをいいます
この金額は銀行に振り込まれた額ではなく、源泉徴収される前の金額という事です。
おそらく1月頃にラインさんからそれが書かれた紙(源泉徴収票)が届くはずなのでそれを見て下さい。
・・・なんか管理画面を見ればいいそうです

経費はスタンプを作成する際に使用した備品などを言います。
何を経費として扱えるかはややこしいのですがいけそうなものの一例です

  • パソコン
  • イラスト作成ソフト
  • ラインスタンプ関連の書籍
  • 通信費

ここであんまり関係無い物まで経費扱いにすることで税金を減らす事はできますが、確認された時に説明が出来ないとお断りされるのでちゃんとしましょう。
自分がスタンプを販売するために使ったと胸を張って説明できるものだけが経費なのです。

目を付けられやすい金額の大きい物(パソコンなど)を経費扱いしたい時は税務署などに相談にいくのが手っ取り早いですね。
とりあえず領収書やレシートはちゃんと保管しておきましょう。

参考:経費扱いできるのは自分で買ったものだけではない

所得を減らせると言っても自分が買った物だけでは大した額にはなりません。
しかし、所得税さんも結構優しいところがあり、ラインスタンプの売り上げでしか収入が無い方は、最大65万円分も経費に当ててよいのです!

詳しくはこちらをご覧ください
家内労働者等の必要経費の特例

今のところのまとめ↓

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確定申告をする意味

単純に義務を背負わされたからしかたなく確定申告をする方が多いですが、むしろノリノリで確定申告をしたほうが良い理由は、経費を申告できるという点にあります。

それっぽい計算方法で出した数値を経費とみなし源泉徴収されていった税金を、自分で経費を申告しそれっぽい計算方法より高く経費を計上出来れば先払いしていた税金が返ってくるのです。

ちなみに収入-経費が20万円以上だった方は問答無用で確定申告の義務を負います。

源泉徴収とは?

所得税は一年間で稼いだ所得に対してかかる税金ですが、全額突然払えと言われても困惑する人がでてきます。
今現在、課税される所得金額が1,000万円ある人は約176万円を税金として納める事になりますが、それを一括払いさせるのは鬼畜の所行ですね。

そのためお金の支払い側が給料などの支払いの際に、予測した年間の税金額を少しずつ預かっていく制度が源泉徴収です。
これにより、手元に入るお金は減っているものの突然高額の税金を支払うことがなくなるのです。

貯金できない子供に対して親が勝手に、一定額を貯金していくのと同じです。
そしてそのお金が、子供個人のためでなく公の為につかわれる所も同じですね。

まとめると

(1)クリエイターズマーケットによって稼いだお金は銀行に振り込まれますが、この金額はすでに源泉徴収がなされた後の金額。
(2)しかし、その計算方法(源泉徴収税額表参照)では経費は概算で計算されているので、自分自身で申告をして実際かかった経費を報告。
(3)その結果、払うべき税金の額が減り多く支払っていた税金が返ってくる!かもしれない!

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確定申告書の書き方

人によりだいぶ変わりますので参考程度に留めておいて下さい。

用意するもの
・確定申告書A(税務署に行くか国税庁のHPで印刷する)
・源泉徴収票(給料支払者から1月あたりにもらえる)
※ちなみにこれはサラリー用の表なので雑所得の場合少し見た目は変わります。
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※あくまでも簡単に確定申告をするためのものですので、生命保険料控除などのさまざまな控除を受けたい方はもっと準備するものが必要になります。

確定申告書Aは『第一表』『第二表』『添付書類台紙』の三枚セットです。

ケース1) 一年間の収入がスタンプのみで、売り上げ100万円の方

確定申告書A 第一表

数字は大雑把ですが記入する場所の参考画像です。
もちろん名前や住所は正確に記入してください。

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『家内労働者の必要経費』を利用して収入欄その他に記載した1,000,000円が650,000円引かれて、所得金額欄雑丸2で350,000円になっています。

(A)は源泉徴収票に書かれた源泉徴収税額のことです。
上記のケースですと、課税される所得金額 丸21が0になったので、源泉徴収税額(A)が全額返ってきます。

確定申告書A 第二表
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雑所得のみとした場合書く場所はここだけで大丈夫です。

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所得の内訳欄にある『LINE Creators Market』ですが
公式からアナウンスがあったらそれを記入してください。

Aには源泉徴収票に書かれた支払金額を記入
Bには源泉徴収票に書かれた源泉徴収税額を記入
CにはAを限度とする最大65万円までの金額を記入(家内労働者の必要経費を利用する場合)
パソコンやらなんやらで65万を超える場合は(家内労働者の必要経費)を使わずその総額を記入

そして『家内労働者の必要経費の特例の適用を受けるための手続』を受けるのに必要な

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こちらの記述を忘れないようにしてください。紙の右下にあります。

国税庁に『家内労働者の必要経費の特例の適用を受けるための手続』を受ける為には?
という質問の答えで、「家内労働者等の事業所得等の所得計算の特例の適用を受ける場合の必要経費の額の計算書」を確定申告書に添付する必要があるとありますが、事業所得や給与所得がある方のみ提出する義務があるような書き方もされているので、よくわかりません。

最後に源泉徴収票をこの台紙にくっつけて3枚1セットで提出すればおしまいです。

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ケース2) アルバイト等の収入が100万円、スタンプの売り上げ100万円の方

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税金の計算欄38で都合上49,519と入れ相殺していますが、源泉徴収で5%近く持っていかれてなかったとすると、この方は追加で税金を払う事になりそうです。
しかも親からの扶養用件から外れるので親が支払う税金も増えるという悲しみも背負います。

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↑必要経費0で出してますので結構取られてしまいますね。
きっちり経費を計上して安く済ませたいです。

表の書き方を詳しく知りたい方はこちら
国税庁https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tebiki2013/a/03/3_02.htm

これからが本当の地獄だ・・・

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総額で見ると所得税は多く見えても、源泉徴収されているおかげであまり負担には感じず、追加納税があったとしてもたいした額にならなかったりします。
そのため気持ちを入れずになあなあで考えてしまうのですが、罠は確定申告の時期の2〜3月でなく6月頃に待ち構えているのです。

住民税という悪魔

住民税には前年の1月から12月までの所得に応じて計算される「所得割」という10%の税があります。
その10%は何に対して掛けられるかというと、確定申告書A 第一表の丸21 課税される所得金額とほぼ同額に掛けられます。
つまり、例で出した所得金額97万の方は10万近い税金を、一年の内に支払わなければなりません。
この金額は源泉徴収などは無いうえに確定された所得金額に対して掛かるので、通知が来た時点で減らしたり回避する事は難しいのです。
この負担を減らす為にも、確定申告の際に経費をなるべく計上して課税される所得金額を減らすことが大事になってきます。

長々と書きましたが、様々な控除の受け方や何が経費に計上出来るかなどは人によってだいぶ変わってきますので、わからないと思ったら必要書類を持って税務署や確定申告の会場に話を聞きにいくのが一番正確で早いです。
ではー。

ラインスタンプに関してのご質問や不明点に関してお問い合わせいただきましても
ご回答致しかねますこと、あらかじめご了承ください。

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